俺一人納得いかないまま、結局俺の若さゆえの暴走、てことで話はついた。レスキューの詰め所まで行って頭をさげ、みんなに謝って合宿は終わった。その後何度かサークルのメンツでスキーにいったが、1シーズンに
一回行ければいい方だったので結局そんなにうまくならなかった。行くたびに「あの時のお前はどーしたんだw」ってからかわれるが、それは俺じゃねぇっていくら言ってもそれはそれで聞き入れてもらえなかった

 その頃はオカルトに興味がなかったので知らなかったが、その後それはドッペルゲンガーって奴だってことを知った。見たら死ぬっていうアレだ

そういえば大学に入ったあたりから俺が今まで行ったことのない場所で俺を見た、って話しを何度か聞いた。初めて入ったレンタルビデオ屋で会員証を作ろうと思ったらすでに同姓同名で誕生日まで同じ奴が会員だったり、
通学で使わないはずの路線で俺を何度も見たとか言われたこともあった。出たことのないテレビ番組に出てませんでしたかって言われたこともある。別に芸能人の誰かに極端に似ているわけでもないし、どちらかというと醤
油顔で凹凸の少ないのっぺりとしたうりざね顔だ。まぁどこにでもいるっちゃいるような特徴がないのが特徴みたいな顔なんだが、それだけに似た人を見たよってならともかく、俺本人だって見た人が決めつけるくらいの奴が
うろうろしてるってのが不気味だった。

 実はつい最近の事なんだが、グーグルマップで自分の行動履歴を追うことができるのでたまに見ることがあるのだけど、近所のイオンで映画を見ていたはずの時間帯に俺は隣の県まで行っていた履歴が残っていたことも
ある。もちろん、その時間はスマホの電源は切ってカバンにしまって映画館にいたのだ

 幸いなことに俺はまだそのそっくりさんを見たことがないが、いつか出会いそうでちょっと怖い。サバゲ関連なくてすまん