何故、短パンタイツに宇宙人みたいなメットしてて被弾に気付かないのか。
答えは簡単である。

日常生活では行わない痙攣に近いクイック運動は、大量のアドレナリンとドーパミンがあって初めて成立する。
興奮、熱狂、そういった感情に身体を支配させ、同じ場所から繰り返し繰り返し身を晒すのだ。
考える余裕は無い。そんな余裕があるなら中指の痙攣に使う。

しかし、これは諸刃の剣でもあった。
あまりの興奮状態であるため被弾に気付かないのだ。
これはノットコールとして忌み嫌われ、これを防ぐ為にさらなる軽装化を行う。
そう、目と中指を除いて身に纏うものが全て無くなるまで、、

新しい最強のサバイバルゲームとして一歩を踏み出したUABだったが、
こういった理由から外界からの視線をいっさい遮断したフィールドが定跡となるまでそう時間は掛からなかった。