梅原猛・埴原和郎 著 「アイヌは原日本人か」 

「頭骨の計測Data分析」133頁
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●近畿
●朝鮮人

●中部 ●新潟
      ●千葉
  ●東北

近畿の人と朝鮮人が非常に近いことが目立つ

整理すると、
(1)アイヌは北方に住んでいても「寒冷地適応」を受けていない。
(2)朝鮮半島から渡来した弥生人たちは北方的要素をもっている。
(3)近畿人が朝鮮人に近いということは、近畿地方の人々は弥生人の混血の影響を相当に受けていると想像される。
(4)オンコロマナイと礼文華の違いから、道内でも道北と道南では小進化の速度が違っているようである。

生体計測値の全国統計資料(1910年代、40年代、50年代の3回に分けてとられた)からの分析(東大人類学教室、河内まき子)によれば、
日本人の特徴によって「中心部」と「周辺部」とに分かれる。
日本の中心部(近畿から山陽、九州の一部、四国の一部)はかなり朝鮮系に似ている。  周辺部(東海、関東、東北、北陸、山陰、九州の真ん中あたり)は別の特徴を持つ。
すなわち、国内における地域差がはっきりと出ている。