畿内説の最大の拠り所は多分、邪馬台国7万戸以下同盟国を合わせて20万戸
 に匹敵する遺跡があるのは畿内しかないということだろう。しかし、これは当てに
 ならないと思う。1戸=5人で計算すると、20万戸は100万人にもなるからだ。
 鬼頭宏の古代日本の人口推計によると西暦200年での日本全国の人口は60万人
 にしかならない。もちろん、この推計が正しいという決定的な証拠はない。しかし、
 同様に倭人伝の戸数が正しいという推定も多分成り立たないと思う。この時代、国政
 調査はおろか、徴税吏がいたかもわからないし、いたとしてもほとんどの民は徴集
 対象外だっただろう。倭人伝における距離と方角以上に戸数は信用できないと考える
 べきだ。「倭人伝の戸数は正しいはず」という前提に立つ畿内説は、常識に照らして
 間違いだろうな www