小野田さんの天皇観

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「昔から地元だけでうまくやってきたんです。それも殿様一人の命令に従うんじゃなくて、
有能な家来たちが智恵を持ちよって、うまく指導した。上下の身分もうるさく言わなかっ
た。そういう気風がずっと昔から、徳川時代より、もっと昔から伝統的にあった土地です。
だから神武天皇の軍隊が九州から来て上陸したとき、土地の豪族が追っ払い、失敗した
神武天皇の軍は別の海岸から上陸し直して、やっと大和朝廷をつくることができたんです」

 専務たちは呆気にとられた表情で寛郎を見つめた。私は箸を使いはじめた。寛郎のこの
話はすでに伊東別邸で一度、聞いていた。
「大体、あの人たちの先祖をさかのぼれば、九州どころじゃない、もっと遠くの別の国か
ら来たんでしょう。よそ者ですよ」