以下のことから神武東征は史実である。

記紀編纂を命じた天武等に以下のような先祖の醜聞を造作する動機がない。
・神武が騙し討ちや残虐な殺戮を何度も行っている。
・神武の後を継いだ綏靖天皇が、異母兄を殺して二代目に収まっている。
・古事記では、神武天皇の死後、その子多芸志美美命が神武の正妃だった伊須気余理比売を自分の妃にしている。
記紀が編纂された奈良時代にはなかった地形や、その地形にまつわる地名が記述されている。
・『日本書紀』に「壬申の乱」に際して大海人皇子(天武)が神武天皇陵に戦勝祈願を行った記事があり、この時期に神武天皇陵が実在していたことが分かる。
・八咫烏に化身して神武天皇を導いたとされる賀茂建角身命を始祖とする賀茂氏が存在する。