本澤 日本人ですか。
藤原 もちろん。アメリカの対日関係者の奥さんは、ほとんどが日本人ですよ。奥さんが優秀だと、その男は出世する(笑)。
ライシャワーもそうで、ハル夫人は松方財閥の お嬢さんでした。
とにかく日本の女性は凄いですよ。世界のいろいろな国で奥さんになってるから子どもができればその子は対日専門家になる。
世界のことを知らないからそういうことを調べた日本人はほとんどいない。
もっとも、そうしたことを書くと人脈を断たれるのでアメリカにいる間だけは、 危ういという理由もあって僕も書かなかった。
本澤 対談に先だっての雑談で、藤原さんが日本はアメリカの属国ではなく、属領だとおっしゃったがよく分かりますね。
藤原  なぜ属領かというと、例えばマイケル・グリーン。彼は大臣でも政府の高官でもない。CSISの日本部長だった。 しかも、アメリカの対日要求を反映させるためのエージェントにすぎない。それにタコ入道のアーミテージだって国防次官補の属僚に過ぎません。

本澤 秘密の代理人みたいなものですね。
藤原 正力がスパイになった同じ時期に、中曽根もアメリカに協力していたことがはっきりする。
 アメリカには外交官になる大学が2つあります。ひとつはジョージタウン大学で、外交官になるための学部がある。
もうひとつは、 ハーバード大学とタフト大学が共同で、外交官になるための大学院大学を持っている。そこの大将が日本大使になると予測が流れた ジョセフ・ナイ教授です。
本澤 あ〜、ジョセフ・ナイ。成る程ねー。
藤原 その事ひとつとっても、日本にはアメリカに対する研究機関がひとつもないから、本当の情報を知る人がいない。
本澤 特にアメリカの情報はまったくないですね。
(以下略)  http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/article/zaikai111102.html