奈良県天理市にある石上神社に伝来している鉄剣です。その銘文の解釈については諸説あるものの、
"369年に百済王が倭王に七支刀を贈った"
との説が有力です。

一方、日本書紀神功皇后摂政52年条に、
”百済と倭国の同盟を記念して神功皇后へ「七子鏡」一枚とともに「七枝刀」一振りが献上された”
との記述があり、年代的に日本書紀と七支刀の対応および合致が認められています。

このことから
神功皇后摂政52年=西暦369年
が確定します。

神武天皇即位から、神功皇后の前の仲哀天皇までの在位期間846年になるので、これをたすと神武天皇即位から七支刀献上までは、「二倍年歴」では、
846年+52年=898年
となります。これを「一倍年歴」に直すと、
898年÷2=449 年
となります。

ここから、神武天皇即位年は、
369年-449 年=-80 年=紀元前80年
となります。