>>194
逆に広島県地元将校は、突撃する時も戦闘状況からやる勝つ為の戦闘やるよ。
「松本治雄氏(広島県呉市)は、突撃隊長とあだ名されるほど、戦場で常に先頭に
立ち、愛刀を振りかざして、真一文字に敵陣に突入し、不敵にもカラカラと哄笑する
豪胆な隊長であった。」
『      感状
           歩兵第二百三十一聯隊第十一中隊第一小隊
 右は小隊は歩兵少尉松本治雄指揮の下に、宜昌作戦に従がひ 各地に転戦し偉功を
奏す 特に五月十六日 師団の大洪山脈内第三十三軍集団軍主力に対する掃討戦に
方りては 長山南方山腹を急進し 集団軍総部に遭遇するや 機を失せず之を
包囲殲滅して 総司令張自忠以下其の首脳を殲滅し且多数の重要書類を鹵獲して 
爾後の作戦指導に寄与したる所甚大なり 又 五月十九日 白河の敵前渡河に際し 
小隊長は将校斥候として徒渉場偵察の任務を受くるや 周到なる準備を整え 
兵二名を率い夜暗を利用して 敢然 水中に身を投じ 河中を詳密に偵察し 
敵弾雨飛の下 毅然として任務を遂行し 遂に好箇の従渉場を発見報告せり
次で小隊は 渡河部隊の先陣として 諸隊を誘導し 猛火を冒して 
勇躍断崖を攀登して敵陣に突入し 奮戦力闘以て部隊の主力の渡河及
爾後の戦闘進展を 有利ならしめたり 
 之を要するに 小隊長の旺盛なる責任観念 犠牲的精神及適切なる指揮は
 部下小隊の奮戦と相俟て 作戦竝に戦闘に貢献したる所偉大にして 其の
武功抜群なり 仍て茲に感状を授与す
  昭和十五年十月二十日 第十一軍司令官
               陸軍中将 園部 和一郎』