所都の用例を、少し紹介しておく
以下すべて漢書からの引用

咸陽,秦所都      咸陽,秦の都するところ 
即周時犬丘,懿王所都  即ち周時(周の時代の)犬丘、懿王の都するところ
亳,殷所都也      亳,殷の都するところなり
薊,縣名,燕國之所都  薊,縣名,燕國の都するところ
冀州,堯所都      冀州,堯の都するところ
朝歌,紂所都      朝歌,紂の都するところ
偃師,尸鄉,殷湯所都  偃師,尸鄉,殷の湯王の都するところ
薊縣,燕之所都也    薊縣,燕の都するところ
彭城,項羽所都也    彭城,項羽の都するところ

「場所(地名)、主語所都」で、主語が首都を置いた場所を示す定型句に
なっているのが分かるな?
主語は、王個人名やその国の名前が入る

「邪馬壹國 女王之所都」は、定型句どおりで、
「邪馬壹國(地名)女王の都するところ」と読み、
女王が首都をおいた場所が邪馬壹國である、ことを示している
それ以外の読みは間違いと断言してよい

邪馬台国が、連合国だとか、「伊都国、奴国他、北部九州全体」とかいうのは
明白に誤読