記紀では「高千穂」に訛る南北に走る「高地尾」リッジ上のピークが「クシフル」
「クシフル」(高地山)はこの山塊の最高峰(419m)にあたり「高祖山」(416m)よりわずかに高い
半島の方向は北北西にあたり 山頂からの視界も北北西側に開けている
「クシフル」へのエントリーは北方向の今宿からが便利 今宿の谷は征服者である後着の海の民の巣のひとつなのでしょう
今宿の谷は現在の福岡市西区 周船寺界隈から高祖城跡北限に至る領域も福岡市西区
「あまくだり先」が「高祖山」ではないところが興味深い なんといっても「高祖山」からは福岡平野への展望は望めない
「高祖宮」は「高祖山」の三雲側の山裾(80m)に位置し 「高祖山」は三雲側との関連性が深い
ずばり 「竺紫日向之高千穗之久士布流多氣」の「日向」は「高地尾」リッジから東側の領域と理解したい
ちなみに「細石神社」や「南小路遺跡」の標高は41〜43mであり 征服者の海の民の居住区とは考えにくいのだが
海の民が持ち込んだとおぼしき楽浪漢式土器は弥生中期後半〜後期にかけて継続的に集中出土している