>下手したら本州で米軍とソ連軍がドンパチ始めかねん。

それなんて逆コース?
後の日本戦争である。

そうなると日米単独講和となり、対米戦闘は即時中止。東条元首相と杉山元帥の自決で戦犯の追及はウヤムヤになり、
関東軍、大陸派遣軍、本土防衛軍は、米軍の指揮下のもとで対ソ戦と対中共戦に限り継続となる。

首都圏の日本軍全部隊の解散を米軍統合参謀本部が要求するも、梅津陸相は、左翼革命や反戦食料デモへの対策や
皇居と皇族の警護を理由に近衛師団と憲兵隊の温存を要求、なんとかそれが米軍に認められる。

明治憲法の改正は、最小限となり、吉田茂新外相の主張で議会の権限は強化されたが、
軍部は、そのまま温存され天皇の行政権は維持される。
国内に収監されていた日本共産党員は、対ソ戦続行の為に全員銃殺、治安維持法の廃止は内務省の反対で阻止される。

鈴木貫太郎内閣は、対米講和の責任を取り総辞職するが、対ソ対中共戦続行により、
再び軍部強硬派が盛り返し、東久邇宮の組閣は阻止され阿南陸相が組閣を開始、
後任の陸軍大臣には、梅津参謀総長が就任した。

この時点で原爆を保持していないソ連軍に対し、米軍は日本に投下予定の原爆を
ウラジオストック、チタ、バイカル湖周辺の都市、ハバロフスク等に投下、
さらにB29による、シベリア大爆撃により、シベリアの工業コンビナートや
コルフォーズ、ソルフォーズに大打撃が加えられる。

その他にも、シベリア鉄道の破壊により極東ソ連軍への補給が止まり、関東軍、朝鮮駐留軍、
北シナ派遣軍は戦線の維持に成功、日本軍は万歳突撃による夜襲で反撃を開始する。

残存連合艦隊による戦艦長門からの艦砲射撃でウラジオストック港湾地区が壊滅
原爆投下でも残っていた海岸近くの施設も破壊される。また、北海道に上陸した
ソ連軍に対し海軍は特攻舟艇数百隻で自爆攻撃を決行しソ連軍の多数の輸送艦を撃沈
残存した駆逐艦と潜水艦を総動員して北海道で戦闘中のソ連軍の補給を一部阻止する。