webサーチしてたら平山氏サイト「福沢諭吉と慰安婦」最終更新日:
2017年05月21日 で、安川寿之輔氏のつぎの発言を知った。
http://blechmusik.xii.jp/d/hirayama/comfort-women/

安川氏は《福沢諭吉がかりにアジア太平洋戦争の時代に存命ていたならば、
「従軍慰安婦」と呼ばれる日本軍性奴隷制度の存在と構想に反対することは
なかったであろう、という大胆な推測・仮定を、あえて私が書くことに
一定の積極的な社会的意義を見いだしたい。(『福沢諭吉のアジア認識』
〔二〇〇〇年一二月・高文研刊〕二三二頁)》と述べとられたとか。

このifに半分同意。諭吉氏は現実主義者ゆえ西欧の軍が兵のガス抜きの
メリットを大とし、《……娼妓の醜業を黙許……》し《政府の筋より……
賤業婦の往来に便利を与えて……》(『福爺百話』)いるのを知る
諭吉が慰安婦制度に反対したと思えず。

ただし、日本軍のように「性奴隷」認定必須の露骨なやり口を許容した
とも思えず……。国際条約に従い、人身売買にあたらない「公娼」と
呼べる女性たちの登用を前提とした慰安婦制度の採用なら薦めたろう。
国内では「親によるセル・ワンセルフ」は合法でも、国際的には
「本人の意志」と解釈してもらいようがないではないか。

外貨獲得に娼婦「輸出」奨励した1896年の社説は、誰が書いたか別にして
表現は「出稼ぎ」や「外出」だった。
あれは「本人の意志」により稼業する一身独立≠オた娼婦が渡航するのを、
社会的に容認せよ、というニュアンスを含意していたと感じた。

p.s.
「マリア・ルーズ号」裁判の大江卓と諭吉殿はいつごろからつながり
あったか……ご存じの方はおられんかなぁ。