思い込みで「〜しないはずだ」と強弁する前に資料の一つでも読めばいいのに

第十六師団佐々木倒一支隊長私記
捕虜続々投降し来り数千に達す、激昂せる兵は上官の制止を肯かばこそ 片はしより殺戮する。多数戦友の流血と十日間の辛惨を顧みれば兵ならずとも「皆やってしまえ」と言いたくなる。
白米はもはや一粒もなし、城内には有るだろうが、俘虜に食わせるものの持合せなんか我軍には無い筈だった。

第一一四師団六六連隊第一大隊戦闘詳報
【12月12日夕刻】
最初の捕虜を得たるさい、隊長はその三名を伝令として 抵抗断念して投降断念せば、助命する旨を含めて派遣するに、其の効果大にして其の結果我が軍の犠牲を少なからしめたるものなり。
捕虜は鉄道線路上に集結せしめ、服装検査をなし負傷者はいたわり、また日本軍の寛大なる処置を一般に目撃せしめ、さらに伝令を派して残敵の投降を勧告せしめたり。
【12月13日午後二時】
連隊長より右の命令を受く。旅団命令により捕虜は全部殺すべし。 その方法は十数名を捕縛し逐次銃殺しては如何。

第十六師団師団長中島今朝吾日記
大体捕虜はせぬ方針なれば、片端よりこれを片づくることとなしたる