錦の御旗が本物か偽物か、検索していろいろ調べると舞台裏、
作った側の動機と実際の使われ方がゲスい。
錦の御旗を密造した「チーム倒幕」のお仲間が途中で、そのやり口に
ドン引いて「これ、正義じゃなくね?」とばかりにぶっちゃけている。

天皇家の威信を示すといえば三種の神器が元祖だけど、長い時代を経て
真贋が分からなくなっているし、そんな古くて脆い宝物は戦には持ちだせない。
そもそもレプリカだったとしても神話の時代の宝物は畏れ多くて使えない。
ゆえにそれっぽくて戦場でも振り回せるホンモノ(?)の錦の御旗新品で
作ったということ。

キラキラした豪奢な織物の御旗が新品で作られるまでの過程。
朝廷から下りた正式な許可とやらも、天皇でもない岩倉と大久保が謀って
書類だのなんだのを揃えて、幕府を蚊帳の外にしてこっそり手続き済ませ
たものだし、山口県まで材料だの織物職人だのを連れて行って密造した
ものだ。天皇の意思はほとんど事後承諾。
もしも当時の、錦の御旗の元に集った新政府軍の武士たちがその裏事情を
知ったら「汚いっ、騙された!」って憤慨するレベルの詐欺案件。