ヒトラーが独ソ戦を急いだのが間違いだった
英国はソ連に望みをかけている、この望みを絶つというのがバルバロッサ作戦の理由の一つであるが
むしろ対ソ攻撃により英国は望みが生まれたのである

ドイツのソ連攻撃直前までソ連は準枢軸国であり、立場は英国よりははるかにドイツに近かった
大量の戦略物資をドイツに供給し、なによりポーランド分割の共犯であり、その政治体制は自由主義国には
ファシズムよりさらに嫌悪されている

ソ連とドイツがいずれ雌雄を決するにしても、ソ連から仕掛けるのは早くても数年は後になる
赤軍はスターリンの大粛清によりボロボロで到底攻勢に出る余裕はなかった
バトルオブブリテンで当座はしのいだものの、イタリアの失敗のフォローが逆に効果的で
英国はギリシアからたたき出され、アフリカでもスエズが風前の灯火である

この状況でドイツがバルバロッサを中止し北アフリカにその戦力のいくばくかでも振り向ければ
スエズは落ちた、ロンメルはそう信じていただろう

そしてこの英国の大苦境にあたり、1941年春、松岡がヒトラーにシンガポール攻撃を要望された際、
これを受けて日本が対英参戦して入れば、さしもの英国も講和を受け入れることもあり得たかもしれない
いったん枢軸国と連合国と講和してしまえば、ソ連はもうはや死に体となる
いかようにでもできただろう、なのに日本使えねえ!!というのがドイツ人の繰り言である