◆お奨めできない双眼鏡(特に1台目)

@高倍率
 防振機能の無い双眼鏡は、8倍が限度です。
 使い慣れた人、壁等で身体を固定した人でも10倍程度です。
 まともな高倍率機は、対物レンズの有効径が70〜150mm位あり、頑丈な
(通常専用)三脚に装荷して使います。
Aズーム
 低倍率時の視野が狭く、非常に見づらいです。
 最大倍率が15倍を超えるズーム機は、殆ど使い物になりません。
 超高倍率を売り物にした、100倍機等はゴミです!
 さらに固定倍率機に比べると、像があまくなります。
B歪んだひとみ(瞳)
 双眼鏡を白い壁に向け、眼から30cm程離して接眼レンズを見ます。
 中央に数ミリの明るく見える円が、双眼鏡のひとみです。
 ひとみの一部が欠けている物は、双眼鏡失格です。
 低倍率機でプリズムが小さ過ぎる様な場合や、取り付けが悪い場合に発生します。
C小さなひとみ径
 最低でも直径2〜3mmは必要です。
 双眼鏡で見たときの明るさは、ひとみ径の2乗に比例します。1mmと3mmでは、明るさが
 9倍違います。
 また眼との対向がシビアになり、少し外れただけで黒い影が生じます。
○参考1:人間の眼の瞳は、明るい所で2〜3mm、暗い所で7mm程開きます。
      7mmより大きな双眼鏡のひとみは、余り意味がありません。
○参考2:ひとみ径=対物レンズ有効径÷倍率 [mm] で計算できます。
      この意味でも小型の高倍率機は、お奨めできません。
D色の着いたひとみ
 コーティングが悪いと、白色壁を見たとき白く見えません。
 軍事用で黄色に着色した物もありますが、一般向きでは有りません。