>>352
気象庁の地震火山部地震津波監視課長関田康雄は同日の会見で、津波の予測が過大であったとし、警報・注意報が長引いたことを謝罪した。ただし最悪のケースを想定したもので、判断ミスはなかったとしている[34][35]。
一方、このチリ地震では当初大津波警報を出していたにも関わらず結果として大きな被害が出なかったため、太平洋沿岸の住民らの油断を招き、翌年に発生した東日本大震災での被害を拡大させたと指摘する意見がある[36]。

なお、仙台管区気象台と盛岡地方気象台が3月1〜2日に岩手県久慈市や宮城県気仙沼市など4市3町・19地点で行った、建物に残った津波の痕跡から高さを推測する方法による現地調査では、岩手県陸前高田市の両替漁港で1.9m、気仙沼魚市場で1.8m、岩手県大槌町の大槌漁港で1.3mと、津波の高さを推定した[37]。
これらの地域は東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた。