祈祷性精神病
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祈祷性精神病(きとうせいせいしんびょう)とは、日本の精神科医、森田正馬(森田療法で有名)が命名した精神病の一種である。

迷信、まじない、祈祷や宗教的要因などで起こる精神障害であり、
人格変換、宗教妄想、憑依妄想などを発し、起こる自己暗示性の精神異常である。

1915年に発表された『神経学雑誌』によるとヒステリーであるとしている。
宗教の過信が原因の一つで、異常なまでの信仰の仕方による。
教育を受けていない40歳以上の女性に多く、自信家で強情な性格の傾向がある。
信仰の動機は「家族や自分の病気を治すため」・「家計が苦しいから」・「世の人を救うため」と悪意はない。
数日から数ヶ月にわたって経過する特殊な病症と言われている。

1943年に発表された精神科医の村上仁の研究結果では、祈祷性精神病は心因性要素の顕著な
変質性精神病であると定義した。

祈祷師に「これは憑き物だ」と告げられて、祈祷をすることによって発症する事例が多い。
治癒後、祈祷に懲りる人もいる。