対等でない契約関係というのは、たとえば、
一方の側に相手に対する弱みがある場合だ。

親子の関係もこれに属する可能性がある。
子は親の保護に服しないと自分の生存や将来に
大きな不利を被る弱みを親に対して持っている。

一方が他方の弱みを握っている中で結ばれる契約は
対等な契約関係ではない。
貧困者と富裕者の間で結ばれる売買春関係も同様だ。