>>1 の設題のばあい、「死刑」という語が問題なのではなく「野蛮」という語の定義が曖昧なので
命題として成立しないという構造にある。野蛮という語の定義は推移的であり、また判定基準の
ない主観的なものであって、どのような状況においても使用可能だという根本的な問題がある。
すなわち「アイスクリームを冬食べるのは野蛮」「犯罪者を裁判にかけるのは野蛮」。

また「野蛮」という語の定義を「死刑制度を存置している国」と定義すれば、これは循環論証で
あって、その定義自体が恣意であればまったく反証の可能性がない詭弁ということになる。
「セックスは野蛮」∩「野蛮とはセックスすること」よって「セックスするやつは野蛮だよね」。

以上の2点から推論するに、結局>>1の設題は本題(死刑)を論じさせようと見せかけながら、
巧妙な罠(推移命題、循環論証)を置くことで結論が得られないよう設定されたものであり
端的にいえば低俗な論題であって、学術的には哲学的主題とはなりえない文字列ということで
却下されるものである。