経営再建中の東芝が富士通とVAIO(バイオ、長野県安曇野市)とのパソコン事業の統合に向けて、
中国・浙江省にある杭州工場を売却し、生産から全面撤退する方向で調整していることが15日、
分かった。中国企業と売却交渉を進めている。事業統合した後も各社のブランドは維持し、東芝は
「ダイナブック」の生産を富士通とVAIOの工場に委託する。設計と開発に専念し、生産コストを
抑える狙いだ。

現在、東芝と富士通、VAIOの3社は事業統合に向けて協議を行っており、持ち株会社を設立し、
傘下に3社のパソコン事業会社を置く方向で調整している。生産拠点は富士通の島根工場
(島根県出雲市)とVAIOの安曇野工場に集約する。杭州工場の売却交渉が決まった段階で、
3社は事業統合への最終調整に入る。

3社とも年度内に事業統合に基本合意したい考えだが、東芝の杭州工場の売却交渉次第で遅れる
可能性もあるという。

また、3社は持ち株会社の出資比率についても協議中。東芝と富士通は資産を軽くしたい方針で、
出資比率をなるべく抑えたい考えだ。

ソース/産経新聞社
http://www.sankei.com/economy/news/160216/ecn1602160002-n1.html