歌の上手い人は、なかなかの高音部分でも、むしろ安心感や心地よさを実現している。

対して、そうでない人は、どうしても必死感が出てしまい、いくら音程通りに歌っているつもりでも「上手く聞こえない」のである。


よく、テレビなどでボイストレーニングの様子が出ていたりするが、声をしっかりと出す方法ばかりで、最終的に「うまく聴こえさせる方法」については教えられていない。

もちろん、個人の表現力などの才能やセンスも必要だろうが、基本的な技術がそれなりにあるなら、あとはどうやって「安心感と安定感のある歌声にするか」が最大の課題だろう。


この声をずっと聴いていたいなあ、などと思わせるような、艶があり、心地の良い歌声。
そこをいかにして実現するか。とても難しいことである。

だが例えそこまで上手くなくとも、カラオケで「曲の素晴らしさを体感する」という部分では、上手い人もそうでない人も、感動レベルとしては同じである。

だからこそ個人的には、それを最大限に感じられるような追求、自分が本当に素晴らしいと思えるようや曲を探して、それに出会うこと。

そこをもっと必死に、追いかけた方が良い、と言っているのである。