今週オーストラリアで行われたメルボルンカップ。そこで事件が起こった。
ヒュー・ボウマン騎手が複数の違反を重ね、なんとジャパンカップでの騎乗が絶望的になってしまったのだ。

水曜の美浦トレセン。我々取材班は、そこで衝撃的な情報を入手した。
「未確定ではありますが、佐々木オーナーから、ジャパンカップについてのお話をいただきました」
調教から上がったばかりの戸崎Jは口を開いた。
ボウマン騎手のアクシデントによる「代役」という形だが、千載一遇のチャンスとなる。
「もし乗せていただけるのであれば、今度こそ、彼らに借りを返さなければいけませんね」
彼らとは言わずもがな。連日勝ち星を重ねる外国人ジョッキー、ルメール騎手、デムーロ騎手、モレイラ騎手だ。

「アーモンドアイは強いです、僕も乗せていただいたからわかります。…でも3歳の今なら、つけ入る隙がある」
既にレジェンド級と名高い三冠牝馬を破る。関東の名手の野望に、いま火がついた。