広島中央署(広島市中区)で2017年に広域詐欺事件の証拠品8572万円が盗まれた事件で、盗難の発覚後に死亡した広島県警の30代の警部補の男が犯行に関与していた疑いが強まったとして、県警は14日、警部補を容疑者死亡のまま窃盗の疑いで書類送検する方針を固めた。

警部補は生前に受けた県警の事情聴取で関与を否定し、物証も見つかっていない。

県警は警部補の当時の自宅などを家宅捜索し、任意で事情聴取を重ねたが、男は窃盗への関与を否定。関与を裏付ける具体的な証拠も見つからなかった。同年9月には警部補が家で死亡しているのが見つかった。自殺ではなかったという。