可能な論証の一つを挙げれば、こんなとこかな。

一、言語は語義、語法、文体などにかかる一群のルールと定型の上に成り立つ記号体系である

二、そのルールと定型すなわち規範は、自然言語においては歴史的に蓄積された用例によって定まる

三、とくに古典籍における用例は歴史を通じて参照され続けるために規範への影響力が強い

四、現代日本語の書き言葉は約百年前に成立したばかりで、歴史的蓄積が浅い

五、そもそも現代日本語は古文と漢文訓読体を基礎として成立しており、その規範を包摂している

六、ゆえに古文漢文の古典籍を読むことは、 現代日本語の語義、語法、文体などにかかる一群のルールと定型の基礎を理解せしめ、 以て日本語能力の向上に資する。



具体的に番号を挙げて反論するといいと思う。