>>221
掛詞によるダブルミーニングを重視し、花の色を作者自身の容姿の暗喩と解釈すれば
主題を「花の色<私の美貌」ととらえ、前者のような解釈になる(こちらが一般的かな)。

ただ、このうたが「春」の部に分類されていることを重視し、主眼が「花の色」にあると解釈する立場もあり、
その場合、後者的な解釈になる。

結論としては、どっちでも、好きな方で。和歌というのは鑑賞者に許された解釈の幅にこそ魅力がある文芸だと思うから。

>>222
鎌倉時代の古文て、具体的には何? 平家物語? 徒然草?
たとえばそれらを、源氏や枕と比較して「やさしい」と言ってるなら、それは時代の違いでなく、文体の違い。
平家や徒然の、いわゆる「和漢混淆文」は、漢語を多用するので、
やまとことば主体の源氏や枕より、現代人には理解しやすくなる。
鎌倉時代の文章でも、和文体の「十六夜日記」「とはずがたり」あたりって、そう変わらん気がするし。