>>87 >>84にも書いた通り、
「き」は断定、確信的(事実として記憶(認識)している)過去。

参照>
堀河殿、御病重くならせたまひて、今はかぎりにておはしまし(し)ほどに、ー『大鏡』
少将起きて(略)よろづの物食へども、なほ五条にてあり(し)物は、めづらしうめでたかりきと…−『大和物語』
母にてありし人の…と問ひ申され(し)に、「…」と答へ給ひ(き)。ー『折りたく柴の記』


もしかして例文の「し」が「き」の連体形だとしらなかったのかな?