>>306
レールの幅と車体のサイズに関してはちょっと鉄道の歴史を振り返る必要があるかも

日本が最初に採用した鉄道はイギリスが植民地に敷いていた3フィート6インチゲージ(1067mm)だった
理由はその当時標準軌へ敷き直したため使われなくなった中古機関車などが格安で買い集められたため(それでも日本が用意した資金から見れば高額で他は買えなかった)
購入した車両の通行に支障しない寸法も引き継がれて最初の車両限界とされた

その後、明治期に2回行われた車両限界の改訂で欧州の国際列車が通行可能な寸法(高さや幅)へ拡張・拡大された
これが現在のJR在来線の車両限界にまで引き継がれている

ここまででレールの幅が変わらないまま車両の幅や高さが大きくなった歴史の積み重ねがあり、
今の車両の大きさは明治鉄道開業当時だとあり得ないほど巨大なものだったと思ってもらいたい

レールの幅と車体の大きさの関係は、ぶっちゃけカーブで転倒するかしないかの限界値次第でどーとでもなる
しかし、実用的な大きさとなると極端な数字にはなりにくく、明治期には経験を積んで安全な大きさへ拡大が行われ、今のサイズになった


で、こうした車体の大型化の歴史と一体で存在していたのが標準軌へしようとする改軌論
標準軌に敷き直すならそのための準備をしておこうって方向性を与えた考えで、
実際に車体サイズだけでなく長軸車輪の台車など線路の幅を広げる時に小改造で済ませられる準備構造が各所に見られた
(足回りの構造が複雑な蒸気機関車も小改造で標準軌の朝鮮地方へ送り出されるまで共通設計になっていた)

つまり、技術的には戦前でも可能だった