カーリング女子の「韓国のいちごおいしい」発言の裏事情 --- 黒坂 岳央
3/1(木) 16:11配信 アゴラ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180301-00010009-agora-soci&;p=1


愛媛県のいちご農家・西田朝美さんはレッドパールを6年間かけて開発しました。新品種の栽培というのはものすごく大変な作業で、レッドパールに限らず、開発には数年、時にはそれ以上かかることも珍しくありません。
そんなレッドパールは皮肉にも開発者の西田さん自身から韓国人の手に渡り、2013年時点では韓国のいちご市場で8割を占めるまでになっています。

なぜ流出してしまったのか?その経緯はこうしたものです。

ある日、西田さんの元へ韓国人農業研究者が訪れ、「レッドパールの苗をほしい」と懇願されたそうです。
「これは絶対に渡せない!」と応じる西田さんへ「そこを何とか!」と拝み倒され、断りきれず応じてしまったというのです。
しかし、さすがは西田さん、その時にきちんと書面による契約を結んでいます。その契約書には「レッドパールの苗を5年間、有料で栽培できる条件で渡す。また、契約者以外とは許諾契約しない。」ということがしっかりと書かれていました。
しかし書面による契約虚しく、その後韓国でレッドパールは一気に広がり一時は8割のシェアを占めるまでに広がってしまいました。

西田さんの元へ訪れたという農業研究者の正体は金重吉(キム・チュンギル)氏です。
彼はテレビ番組の取材に対して堪能な日本語で「日本のいちごよりおいしいよ」と悪びれもなく答えており、彼の本棚には日本の農業技術についての本が並んでいます。
韓国でレッドパールが広がって大きなシェアを取っていることについて触れると、「知り合いに苗を譲り渡したところ、勝手に栽培したり売ったりし始めた」と金氏は説明しています。
つまり、自分の責任ではないよと答えているのです。
西田さんの元にロイヤリティが入ってくることは、とうとう最後までなかったそうです。

悲しいことに西田さんは2015年に他界してしまいました。
いちごに人生を捧げた西田さんは、韓国のいちご係争の決着を見届けることはありませんでした…。