韓国大統領特別補佐官、日本のフォーラムで「北朝鮮の過去の行動は忘れよ」
2018年06月12日09時28分 中央日報/中央日報日本語版

文正仁大統領外交安保特別補佐官は11日、
「北朝鮮の過去の言動をものさしに今後の行動を判断してはならない」としながら
「北朝鮮非核化の成功確率は90%」と話した。

文特別補佐官はこの日東京の帝国ホテルで開かれた国際交流会議「アジアの未来」で、
「北朝鮮危機の行方と新たな世界秩序」という主題のパネル討論に参加してこのように話した。

「金正恩委員長との交渉は北朝鮮の時間稼ぎになるのではないのか。
北朝鮮が核兵器を放棄するとみるのか」という司会者の質問に、
文特別補佐官は「時間稼ぎではない。金正恩委員長は核を放棄すると話した。
非核化しようとする考えがないならば核実験場を破壊しなかっただろう」と話した。
しかし他の出席者は文特別補佐官の意見に反対の立場を表わした。
司会の秋田浩之日本経済新聞社コメンテーターが「(北朝鮮の非核化に)懐疑的だ。
北朝鮮は2005年にも同じような約束をしたが約束を破っており、われわれは
だまされた。今度はわれわれが北朝鮮を信じられるという証拠が必要だ」と反論した。

文特別補佐官はこれに対し、「それは北朝鮮の過去の態度だ。米国も北朝鮮をだました
ことがある。いまはそうしたことをすべて忘れる時だ。過去の行動で未来の行動を判断
してはならない。(金正恩委員長は)違う人であることを期待してみよう」と答えた。

北朝鮮の非核化が成功する確率を尋ねる質問にも文特別補佐官は
「90%の成功を確信する。『悪魔は細部に宿る』というが、そうだとしても50%にはなる」
と強調した。これに対し北京大学国際関係学院の賈慶国院長は「非核化プロセスは
非常に難しいため成功確率はまだ非常に低い。20%程度になるだろう」と予想した。