教科書的な説明やけど元々は経世済民の政治思想だった儒教が
北宋の周敦頤と二程や南宋の朱熹によって宋学って巨大な哲学体系を獲得するんやね
人倫や政治や経済だけじゃなくって理気二元論で世界構造まで語れるようになったんよ
朱子以降の儒教はきわめて思弁性が強く形而上学的な性格が強くなったんやね

そうした宋学が朝鮮や日本にも輸入されて
朝鮮では李退渓や李栗谷
日本では山崎闇斎のような厳格な朱子学者が影響力を持ったんやけど
朝鮮の場合はそこに両班の政争が絡んで有名な「士禍」が起こってしまったんやね
その辺をふんわりとしか把握してないネトウヨが朝鮮の儒教を知ったかぶりして批判してるんやと思うで

もちろん荻生徂徠たち古学派を評価した丸山眞男やセマウル運動を推進した朴正煕みたいに日韓双方に
朱子学を批判した近代主義者がいたのも事実やけどね