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雁屋 哲の今日もまた(2010-07-11)  その2

岸信介に政治的に従う人間が必ずしも、CIAと関係がある訳ではない。
だから、岸信介は、自分の従属下に入った人間を、自分と同様CIAに仕えるように、
CIAが働きかけることを許したのだ。
Anchor Books版に描かれた岸は、自分の配下をCIAに売る悪辣な男である。

1.岸信介は、トップに上り詰めるための策動をする間に、
日本とアメリカの間の安全保障条約を作り直す作業をCIAと一緒にすると約束した。

2.岸信介は、日本の外交政策をアメリカの要求を満たすように変えると約束した。

それによると、アメリカは日本に軍事基地を保持し、核兵器を貯蔵しても良いというのである。
それに対して、岸信介はアメリカの秘密の政治的な協力を要請した。

もう充分だろう、と思うが、先ほど書いたように、実は、ワイナーは、
1994年10月9日付けのNew York Timesに「CIA Spent Millions
to Support Japanese Right in 50’s and 60’s. 」(CIAは日本の右翼を助けるために
1950年代から60年代に書けて何百万ドルもの金を使った)と言う記事を書いている。