北朝鮮が5日に火を噴いて飛ぶミサイルの映像をこれみよがしに公表した後も、
韓国軍は「北朝鮮の発射体は新型の戦術誘導武器」
として最後までミサイルという言葉を使わなかった。北朝鮮自ら「我々はミサイルを発射した」
と主張しているにもかかわらず、
韓国政府は「詳しい分析を行っている」としかコメントしない。文在寅(ムン・ジェイン)
大統領の対北朝鮮政策が破綻した現実を受け入れたくないからだろう。
北朝鮮のミサイル発射を否定したいが故に、
頭を砂の中に埋めて目の前で起こっている様子を見ようとしないのだ。

韓国軍の防衛体制を自ら崩壊させ、訓練を中断することで平和を手にするという構想は、
あまりにも危険な錯覚であることが今回改めて確認された。今こそ文大統領は韓国軍に「武装体制を再整備せよ」
と命令を下すべきだが、
実際は挑発に乗りだした金正恩氏の方が現場で「強力な力によってのみ平和と安全が保障されることを忘れるな」
と指示した。これほどの主客転倒が他にあるだろうか。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/06/2019050680011.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/05/06 09:31