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しかし青瓦台は違った。与党圏の消息筋は
「改憲不発で実現されなかったが、文大統領の大統領選挙公約が
全国17の広域自治体長が参加する第2国務会議の新設だった。
その意味を考えれば、京畿知事の国務会議参加が正しい方向だ。
このような共感が盧英敏(ノ・ヨンミン)秘書室長や姜h正(カン・キジョン)
政務首席など参謀陣で共有され、文大統領も同意した」と伝えた。

青瓦台が熱血支持層の反発を押し切って未来志向の観点から李在明の国務会議参加を
決めたのは素晴らしいことだ。現政権は親文があまりにも独走したため、
「(政権が)安熙正(アン・ヒジョン)・李在明を失脚させ、
朴元淳(パク・ウォンスン)は歯向かえば失脚させるという『安李朴金』抹消リストが
市中に出回っている」という皮肉まで聞くほどではなかったか。
今回の措置が、民主党(ミンジュダン)が
「文主党(ムンジュダン、親文が主人の党という意味)」から脱し、さまざまな派閥が
善意の競争をする統合政党として新たにスタートする契機になるよう願っている。

青瓦台が見せたもうひとつの柔軟性は驚くべきことに日本に対するものだ。
三一節(独立運動記念日)を控えた2月末。長嶺安政・駐韓日本大使は
盧英敏秘書室長から「入って来い」という伝言を受けて青瓦台を訪れた。
盧室長は長嶺大使に文大統領が三一節記念式で発表する記念演説のうち、日本関連の部分
(「韓半島(朝鮮半島)の平和のために日本との協力も強化するでしょう」)を見せた。
青瓦台が日本大使にあらかじめ大統領の演説文を見せたのは初めてだ。
青瓦台関係者の説明だ。
「大統領が三一節記念演説を通じて韓日関係を過去の対決構図に引き戻すかもしれない
という誤解を防ぐために、事前に日本大使を呼んで『過去の責任を問おうというのでは
なく未来に行こう』という記念演説内容を説明したもので、長嶺大使は『信任状を
出しに来た時を除いて(青瓦台に来たのは)初めてだ。ありがとう』と話した」