北朝鮮メディア 「日本は朝鮮総連を弾圧している」と批判 
2019年5月26日 14時28分

北朝鮮の国営メディアは、日本政府が、朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会を弾圧しているとしたうえで、
「日本は、わが国との対話についてあれこれ言うが、ことばと行動が正反対だ」として、
日朝首脳会談の実現を目指すとしている日本政府を批判しました。

日本政府は、朝鮮総連について、今月17日に閣議決定した答弁書で、
「破壊活動防止法に基づく調査対象団体であり、
将来、暴力主義的な破壊活動を行うおそれのあることを否定しえない」としています。

これについて、26日付けの朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、日本についての論評の中で、
「朝鮮総連を弾圧し、抹殺しようとする悪辣(あくらつ)な心のあらわれだ」と反発したうえで、
朝鮮総連について、「わが国の外交代表部の役割を担っていることは、
日本の歴代政府も無視できない事実だ」としています。

そして、「最近、日本の当局は、ことあるごとにわが国との対話についてあれこれ言うが、
ことばと行動が正反対だ。朝鮮総連に対する卑劣な弾圧は
わが国に対する敵対行為であり政治的な挑発だ」として、日本政府を批判しました。

安倍総理大臣は、前提条件をつけずに日朝首脳会談の実現を目指す考えを示していますが、
北朝鮮のメディアは、連日のように日本に対して過去の清算を求めるなど、
日本を批判する論調を展開しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190526/k10011929961000.html