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同盟破綻を隠す「物乞い外交」

 自由韓国党も追及の手を緩めなかった。5月23日には羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)院内代表が
「トランプ大統領にどうか一度来てほしいと乞うたのではないか。
韓米同盟の破綻を隠すために、どうにかして握手する写真を見せようとしたのではないか」
「外では物乞いし、内では欺瞞し弾圧する政権」と決めつけた。

 朝鮮日報も5月25日、社説で「こんなことが機密に当たるのか。青瓦台も電話協議後
にはトランプ大統領の訪韓に関し議論したと公表したではないか」と批判した。

 産経新聞も文在寅政権を苦境に追い込んだ。5月27日の「トランプ氏、安倍首相に
韓国への困惑伝える 『北と全く話進まなくなった』」は、トランプ大統領が
安倍晋三首相に「文氏から『来てくれ、来てくれ』と再三にわたり訪韓要請を受けた」
と語ったと伝えた。「物乞い」を日本の新聞に確認されてしまったのである。

 文在寅政権が国会議員と外交官を告発すると発表したのは、追い詰められたあげくの
負け惜しみだ。これも韓国の保守からは「だったら“機密”を安倍首相に漏らした
トランプ大統領も告発したらどうか」と揶揄されてしまったのだが。

「機密漏洩事件」は韓国政界のドタバタ事件に留まらない。
羅卿瑗・院内代表がいみじくも語ったように、米韓同盟は破綻の危機に瀕している。

 国民から悟られないうちに静かに同盟を解消に持ち込もうとする親北左派と、
それを阻止しようとする親米保守の戦いが始まったのだ。

https://www.dailyshincho.jp/article/2019/06021800/?all=1&;page=1