>>347

 北朝鮮は「差し出がましいことをするな」と韓国に対して非常に怒っている。
先月、「不詳の発射体」を発射し、年末ごろには「衛星発射体」を発射するものと
思われる。これが北朝鮮の報復だ。
そうなれば、米国は北朝鮮に対する制裁を強め、金融制裁に入るだろう。
国連制裁決議案に反して先日、北朝鮮産石炭数十万トンが違法に韓国に持ち込まれ、
韓国の精製油数十万トンが北朝鮮に違法に持ち出されたとされる。
米国の対北朝鮮金融制裁が発動すれば、韓国企業や金融機関が
「セカンダリー・ボイコット」の対象になるのではないかと懸念されている。

 まさに四面楚歌で孤立無援だ。こうした状況になるまで誰も腰を上げなかった。
予防外交も、危機管理もなく、放置と言っていい。
このまま行けば下方局面の韓国経済は致命的な打撃を避けられなくなる。
まず報復を防ぐのが上策だ。
「そんなことはないだろう」という楽観を捨て、最善を尽くさなければならない。
報復を望む人はいない。報復をする側も大きな損をする。
だが、韓国が立ち上がらなければ報復を止める名分はない。
放置状態を脱して危機管理のため総力戦を展開する必要がある。

尹徳敏(ユン・ドクミン)韓国外国語大学碩座(せきざ)教授・元国立外交院長

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/07/2019060780135_2.html