ソウルの中心で親日を叫ぶ…「徴用工判決は歴史歪曲」韓国人研究者が国連へ
FNN.jpプライムオンライン 6/10(月) 12:03配信

「労働者像設置は歴史歪曲だ!」
「文在寅政権は日韓基本条約の効力を否認する外交破綻を中断して伝統的な友好善隣関係を回復しろ!」

6月5日、ソウル中心部の光化門広場前で、こんなシュプレヒコールがこだました。
多くの観光客が行き交い、文在寅大統領が執務する青瓦台もすぐそばだ。
徴用工像設置は歴史的事実に反していて、文在寅政権は日本との友好関係を回復すべき
との主張は、韓国政府や主要韓国メディアとは、かなり距離がある。
ただし参加者は20名ほどで、足を止めてその声に耳を傾ける人はほとんどいない。
この集会は、韓国近現代史研究会など4つの保守系団体が共催したもの。
彼らの主張を簡単にまとめると、こうだ。

・戦時中の朝鮮人労働者の大半は強制的に連行されたのではない
・朝鮮人労働者は給与も貰っていて、奴隷のような存在ではない
・韓国では日本人炭鉱夫の写真が徴用工として流布されるなど歴史歪曲が行われている
・日本はすでに補償金を支払っていて、韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた判決は誤りだ


本当に「奴隷」だったのか?

韓国での「徴用工」のイメージは「奴隷」「強制連行」「給与は無いか少額」
「日本人との待遇差別」「ナチスによるユダヤ人強制労働と同じ」
という事でほぼ固まっている。
これらのイメージを当たり前の前提条件として報じているメディアが大半だ。

今回の集会の主催者の1人である、落星台経済研究所の李宇衍(イ・ウヨン)研究員は、
こうしたイメージ・定説に疑義を呈している。
李研究員によると、このイメージが固まったのは在日朝鮮人の歴史学者で、
朝鮮大学校に勤務していた朴慶植(パク・キョンシク)氏による一連の研究だという。
朴氏は1942年に日本の労働科学研究所が行った調査をまとめた
「半島労務者勤労状況に関する調査報告」から、北海道のある炭鉱の賃金分布に注目した。
それによると、賃金が50円未満の日本人は17.6%に留まるにも関わらず
朝鮮人は75.0%に上り、朝鮮人の大半が安い賃金で働かされていたという。
朴氏はこのデータを根拠に「民族差別」だと主張していた。