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 G20には国連常任安保理事国である米英仏露中の5か国のほか、G7のメンバーの
ドイツ、イタリア、カナダの3か国と、日本の友好国であるオーストラリア、インド、
サウジアラビア、トルコ、インドネシアの5か国に加え、中南米からアルゼンチン、
ブラジル、メキシコの3か国とアフリカから南アフリカ共和国、それにEUの首脳らが
集結する。

 G20メンバー以外にもシンガポール、ベトナム、オランダ、スペインの4か国と
ASEAN議長国のタイ、NEPAD議長国のセネガルの2か国が招待されており、
さらには国連(UN)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行(WB)や
アジア開発銀行(ADB)などの国際機関からもやって来る。
安倍総理は2日間で約40近い国のリーダーと会わなければならない。
外務省幹部が言うように「多忙」を理由に韓国をスルーすることもできなくはない。
しかし、実際に、文大統領だけをパスすることができるだろうか?

 昨日、長嶺安政駐韓日本大使が韓国の趙世暎外交部第1次官と会談している。
5月31日以来、2週間ぶりの会談である。
前回は日本政府が韓国の水産物に対するモニタリング検査の強化を決めたことを
福島など8県の水産物を輸入禁止している韓国への報復措置と受け止めた
韓国側からの要請によって開かれていた。

 非公開で行われた昨日の2度目の会談ではおそらく
G20での日韓首脳会談の有無が議題となった可能性が考えられる。
長嶺大使が「G20まで元徴用工の問題で善処しなければ、首脳会談を開けない」と
伝達したのか、それとも、「それでも会談する用意がある」と伝えたのか不明だが、
日本としても会談を行うにせよ、超過密スケジュールを理由に短時間の、
それも非公式会談にならざるを得ないだろう。