大統領特別補佐官、「対話のために」と米が差し押さえた北朝鮮船舶の釈放を主張
Posted June. 18, 2019 08:29,
Updated June. 18, 2019 08:29

文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官が、
非核化対話の再開のために米国が差し押さえた北朝鮮船舶「ワイズアーネスト」号を
先に送還する必要があるという立場を明らかにして、議論が起きている。

文特補は14日(現地時間)、
米ニューヨークで開かれた民主平和統一諮問会議のニューヨーク協議会での講演で、
「どうすれば今の膠着局面を克服できるのかというならば、まず、
米国側では(米領)サモアに抑留されている北朝鮮の貨物船ワイズアーネスト号、
この問題を解決する必要がある」と話した。さらに、
「今のところ対話がないから(貨物船を)釈放することと関連した対話を
米朝間で行う必要があるのではないか(と思う)」と明らかにしたと、
自由アジア放送(RFA)が15日伝えた。

これに先立って、米連邦検察は先月10日、当該船舶が制裁を回避して北朝鮮の石炭を
輸送し、米国の国際緊急経済権限法(IEEPA)と国連安全保障理事会決議を
違反したとして、差し押さえや没収措置に踏み切ったことを明らかにした。
北朝鮮は14日、外務省報道官の談話を通じて、「強盗さながらの行為だ」と非難した。

一方、文特補は講演で、金剛山(クムガンサン)観光再開に関連して、
「中国人観光客は個人的に金剛山観光に行く。それなら韓国もできない理由がない」とし、
「個別に観光し、お金を出すのは、国連安全保障理事会の制裁に反するものではないと
受け止めるべきだ」と主張した。

黃仁贊 hic@donga.com
http://www.donga.com/jp/List/article/all/20190618/1764031/1/