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「韓国人に嫌われている」

「米韓同盟廃棄」は驚くべき話ではない。トランプ大統領は就任前から
この同盟に懐疑的で、朝鮮半島に兵を置くことに意味を認めていなかった
(『米韓同盟消滅』第1章「離婚する米韓」参照)。

 5月8日にはフロリダでの演説で「危険な場所に位置し米国が50億ドルかけて
守っているのに、たった5億ドルしか支払わない金持ちの国」と韓国を事実上、
名指ししたうえ「彼らは我々を相当に嫌っているようだ」と、嫌悪感を露わにした。

 米誌「THE HILL」の「Trump holds campaign rally in Florida」(動画)で
視聴することができる(6分10秒過ぎから)。

 トランプ大統領ならずとも、文在寅政権の根っからの反米親北路線を見て、
韓国との同盟に疑問を抱く米国の関係者が増えている。

 2018年11月には駐韓米国大使が「同盟がいつまでも続くと思うな」と韓国人に対し警告した
(「米軍は韓国からいつ撤収? 北朝鮮を先制攻撃する可能性は? 読者の疑問に答える」参照)。

 2019年5月には中立的な議会調査局までもが調査報告書で
「米韓の協力関係は亀裂が深まる一方で、先行きは予測できない」と書いた
(「ついに『在韓米軍』撤収の号砲が鳴る 米国が北朝鮮を先行攻撃できる体制は整った」参照)。

 賞味期限の切れた腐った同盟を損切りすることで、
北朝鮮の非核化ができるなら安いもの――との発想が、米国内にも広がっているのだ。

「米国との同盟が諸悪の根源」と考える文在寅政権も米韓同盟の廃棄には内心、
大喜びだろう。韓国の保守や普通の人々は反対するであろうが、米国に見捨てられる
以上、どうしようもない(『米韓同盟消滅』第1章「離婚する米韓」参照)。

https://www.dailyshincho.jp/article/2019/06251700/?all=1&;page=2