>>811

「EU並み」「対インドネシア並み」の手続きになる

 ホワイト国として特別優遇するためには、
相手国が厳格に輸出管理をしているかどうかを確認するための協議をするのが通常だ。

 そうした協議を、日本は欧州など他のホワイト国と実施してきている。しかし近年、
韓国だけはどういうわけか、日本との輸出管理の協議に応じていないようだ。
政府が、「優遇した手続きの前提になる輸出管理の信頼関係が崩れている」としている
ことから想像するに難くない。だが、これを「安全保障の友好国でなくなった」と
理解するのは、明らかに行き過ぎである。

 安全保障の友好国が「ホワイト国」であると解説している報道もあるが、
そうではない。例えば、インド太平洋戦略を共有するインドや
海上共同訓練をするインドネシアなどもホワイト国ではなく、個別許可が必要だ。

 また欧州連合(EU)が輸出管理のうえで特別優遇しているのは日本を含めて8カ国で、
これに韓国は入っていない。多少の細かい点を無視すれば、EU並みの手続きに戻したとも
言える。それでどうして「自由貿易に逆行する」との批判が各国から出るのだろうか。

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00133/00013/?P=2