>>622

これだけ見ると、「楽しかった」のほうがだいぶ多いように見えるが、
ギャラップリアによる過去の調査では、リオデジャネイロ五輪では55%、
ソチ五輪では67%、ロンドン五輪では84%、バンクーバー五輪では89%が、
「五輪があって生活が楽しかった」と答えていたのだ。

ただ、韓国が東京五輪で手にしたメダルは金6、銀4、銅10の総合順位16位。
「金メダル7個以上を獲得して3大会連続して総合10位以内入り」という目標は達成できなかった。

総合トップ10入りを逃したのは2000年シドニー五輪以来。
金メダルの少なさは1984年ロサンゼルス五輪以来でもある。

まさに近年の五輪でもっとも低迷した大会でもあるわけだが、それでも半数以上の53%が
「とても楽しかった」と答えたところに、韓国の変化を感じずにはいられない。

かつて韓国では「10個の銀メダルよりも1つの金メダルのほうが価値がある」
と言われるほどメダル至上主義であったが、
今回の東京五輪ではメダル獲得ばかり気を取られて熱狂したわけでなかった。

実際、今回の東京五輪の成績を「期待以下」としたのは31%で、
残りは「期待以上」(25%)、「期待通りの結果」(31%)「どちらでもない」(13%)だった。

ギャラップ・コリアによると、「期待以上」という回答は男性(20%)よりも
女性(30%)に多く、年代別でも20代(37%)などが相対的に多かったという。

女子バレーや男子走り高跳びなどが「メダルよりも価値ある4位」と報じられ、
「感動の4位」という特集企画が各種メデイアで組まれているほどだ。

もちろん、野球のように「恥ずかしい4位」と酷評されている種目もあるが、
もしかした東京五輪は韓国人のスポーツ観や五輪観に変化があった大会として
記憶されるかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinmukoeng/20210814-00253051