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130年ぶりの「袁世凱」

 保守系紙、朝鮮日報は社説
「他国の大統領候補まで攻撃した中国大使 これに同調する与党」(7月17日、韓国語版)で、
中国に対してだけでなく「外勢依存」の与党をも批判しました。

 中国の力が強まるに連れ、駐韓中国大使は宗主国から派遣された総督のように
振る舞い出した、と韓国人は不満を強めています。

 朝鮮日報の中国専門家、宋義達(ソン・ウィダル)先任記者が書いた
「130年ぶりに復活した『袁世凱の亡霊』…今度は大韓民国の主権を揺るがす」
(7月31日、韓国語版)は、見出しだけ見ても韓国人の慨嘆が伝わってきます。
「袁世凱の亡霊」とあるのは、この人物が1885年から1894年まで
事実上の「朝鮮総督」だったからです。

 韓国外交部は3月17日、当局者の発言として「駐在国の政治家の発言に対する
外国公館の立場表明は、両国関係の発展に否定的な影響を及ぼすことのないよう、
慎重に行われる必要がある」と表明しました。

 反中ムードが高まる中、外交部も重い腰をあげたのです。
が、中国政府に直接抗議する勇気は出ず、韓国記者に不満を漏らすにとどめたのでしょう。

 そんな弱気の韓国を、中国はかさにかかって攻め立てます。
7月21日、中国外交部の定例会見で
「駐韓中国大使の発言を内政干渉と考える向きが韓国にはあるが、どう見るか」との質問に対し、
趙立堅報道官は「海外に駐在するすべての中国外交官は、中国の主要な国益に関し
明快な立場を表明する責任がある」と答え、韓国の小声の抗議を一蹴したのです。