「韓国の接種率、OECD38カ国中36番目」指摘に…疾病管理庁長「やや遅れている状況」認める
中央日報/中央日報日本語版 2021.08.24 08:49

韓国防疫当局が国内ワクチン接種率が他国に比べて低いという指摘に対し
「やや遅れた状況」と認め、
10月末までに国民の70%が2回目の接種を完了できるようにすると明らかにした。

鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長は23日、国会保健福祉委員会全体会議に
出席し、韓国の2回目の接種率が経済協力開発機構(OECD)38加盟国のうち
36番目であることについて責任を感じているのかと尋ねる野党・国民の力の
白宗憲(ペク・ジョンホン)議員の指摘に対し、「やや遅れた状況」と認めた。

こうした指摘は以前から出ていたが、防疫総責任者の口から接種が遅れていること
を認める発言が出たのは事実上初めて。中央災難安全対策本部は4月、
「予防接種が比較的低い水準だが、速度は高まっている」と明らかにしたことがあるが、
「接種率だけを問いただすのではなく、防疫的状況、患者数、死亡率などを
すべて考慮して評価する必要がある」と主張した。

鄭庁長は「50代の年齢層が9月に集中的に接種すれば、
10月までには2回目の接種率70%を達成する」とも強調した。
ただ、「デルタ株が流行し、伝播力が高まったため、(集団)免疫の目標を高め、
個人防疫でも距離維持などを併行し、統制可能な水準に目標を設定する必要があると
考える」とし「(接種完了者が国内人口の)70%になるとしても30%の未接種群が
残るため、英国やイスラエルのように未接種群を中心にした流行が生じることもあり、
基本的防疫や医療対応を共に準備することが必要」と述べた。
また「高危険群は最大限(接種率を)90%までは高める必要がある」と話した。