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　ともに「政治の季節」を迎える中、「平和の祭典」とされる五輪をめぐってさえも、
まさかの摩擦を生じさせた日韓両国。日韓関係に詳しい別の韓国人有識者は、焼酎の杯を手に
嘆くことしきりだった。「両国関係はまったく良いニュースがない。さすがに文氏は
東京五輪に行くとは思うけれど、政権内には反発も広がっているのでとても心配だ」

　こんな時だからこそ、文大統領には訪日をぜひともおすすめしたい。平昌冬期五輪には
安倍晋三首相（当時）が出席した。にもかかわらず、文氏がもし訪日しなければ「欠礼」になるし、
対日関係の改善に向けて示した努力姿勢さえも、自らが否定することになるからだ。

　そして菅首相には、文氏が訪日した際には、首脳会談の有無はさておき、G7サミットの
時よりは温かい対応を示してほしい。世界中の耳目を集める平和の祭典での大人びた対応は、
日本の「懐の深さ」を示す場となるからだ。【ソウル支局長・坂口裕彦】

https://news.yahoo.co.jp/articles/e2704515671232aee344e949d0ab6f8c34dd2053