文在寅大統領、医療陣のストライキ交渉中にSNSに愛犬写真掲載で批判殺到=韓国
2021/09/02 11:04配信
https://www.wowkorea.jp/news/korea/2021/0902/10313432.html

新型コロナウイルスの防疫最前線にいる保健医療労働組合によるストライキ宣言を
目前にして保健福祉部(部は省に相当)と交渉が大詰めの状況で、ムン・ジェイン
(文在寅)大統領が1日に公式SNSを通じて公開した掲示物に批判が殺到している。

 文大統領は1日午後7時頃、自身のフェイスブックに
「3か月前に“マル”と“ゴミ”の間に生まれた豊山犬の子7匹。
一番かわいくて活発な時だ。今回も希望する自治体があれば、2匹ずつ譲渡する」という
文章と共に写真を掲載。“ゴミ”は、2018年のピョンヤン(平壌)での南北首脳会談の
時にキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記からプレゼントされた雌犬で、
“マル”は文大統領の愛犬の雄犬。

 これに対して、文大統領が金総書記に対話メッセージを改めて投げかけたのでは
ないかという解釈が出ている。しかし、文大統領が写真を掲載した時間は、
保健医療労働組合の総ストライキを予告した期限が近づいていた時だった。
当時、政府は第13回労政実務協議を通じて保健医療労働組合と交渉をしており、
交渉が決裂した場合、総ストライキ前夜祭を行うなど医療の空白が心配される状況だった。

 親文大統領であることを明らかにしてきた整形外科専門医のイ・ジュヒョク氏は
自身のSNSで、写真をアップロードした時間が不適切だったと指摘。
「大統領が執務を見ずに、今、子犬の世話をして畑仕事をしているとは思いません。
だけど新型コロナの防疫がどうなるかという今の状況でこのような写真が掲載されるのは、
なかなか理解できない。陰圧室で働く看護師たちがどのような日常を送っているのか、
このような人たちなくして新型コロナ患者の病床を回していけない状況で
どのような処遇だったのか、誰が見てくれるのでしょうか」と続けた。