あの店の前には
いつも暗い目をした女が立っていた
街行く人はその女がいないかのように前を過ぎて行く
いつもその女は同じ場所にいた
暗い目を伏せて虚ろな眼差しを時折泳がせていた
ある寒い夜中
その女と目があった
目をそらすことが出来ずに女を見ていると
女は暗い瞳のまま微かに微笑んだ
女はスカートをたくし上げると
わたしに向かいオマンコを拡げて見せてきた
今にして思えば
それがその女を見かけた、最後だった