山口俊獲得、古巣・巨人が名乗り 「力及ばず」米から復帰表明

 米大リーグ・ジャイアンツ傘下のマイナー球団から、日本球界への復帰を目指すことを表明した山口俊(33)について、古巣の巨人が獲得に乗り出す意向であることが明らかになった。3日、球団幹部が「(日本に)帰ってくるなら話をする。とりあえず帰国してから」と語った。

 山口は自身のインスタグラムで「夢を追ってメジャーに挑戦しましたが、力及ばずシーズン途中での帰国となります」と報告。「心機一転、新たなチームとのご縁を探し、期待して下さっていたファンの皆さんに頼もしい姿を見せれるように精進いたします」と、思いをつづっていた。

 山口は2006年に横浜(現DeNA)に入団し、17年から巨人でプレー。20年には同球団で初めてポスティングシステムを利用して、米大リーグ・ブルージェイズに移籍した。この際、巨人の原監督は「ジャイアンツはどういう形であっても山口俊という選手を受け入れる態勢は常に持っている」と後押しした。移籍1年目は17試合に登板し、2勝4敗、防御率8・06。今年2月に自由契約となり、ジャイアンツとマイナー契約を結んだが、今季はメジャーでの登板はなかった。

 今季の巨人投手陣はエース菅野や抑えのデラロサら離脱者が相次いでいる。球団幹部は「(山口は)先発も、後ろ(中継ぎ)もできる。うちは今、両方とも足りない」と獲得に意欲を見せた。【角田直哉、細谷拓海】